THE HOUSE AINO

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愛野グループ チーフパティシエ 永井亜紀

本場・フランス仕込みの豊かな感性を生かして。

2010年、エストリアルのオープンと同時にパティシエとして働き始めました。その前に勤めていたのは、東京にある有名なスイーツ店です。私は専門学校の2年生の時にフランス校で1年間勉強をしていたのですが、当時からフランスのリヨンにあるそのお店に憧れていて、たまたま私が卒業して帰国する時期にその店が日本に進出すると知り、運良く働くことができました。製造部門は空きがなかったので、販売担当として接客や催事の運営をしていましたが、いろいろなことをさせていただき、やりがいはありましたね。

途中で製造部門に移らないかという話もありましたが、その頃には販売を続けたいという意志の方が強かったのでお断りして、その仕事を納得がいくまで続けました。

元々、私がパティシエになった理由は、中学生の時に学校の授業で掛川にあるケーキ屋さんで職場体験をしたのがきっかけです。

そのお店は老舗の喫茶店みたいにアットホームな雰囲気で、私はどちらかというとケーキよりもそのケーキ屋さん自体がとても好きになって、お菓子の勉強がしたいと思うようになりました。高校卒業後に大阪の調理師学校に入学し、1年生の頃は神戸周辺のケーキ屋さんの食べ歩きをよくしていました。2年生になってフランス校に移ってからは、半年間は校内で日本人の生徒と一緒に学び、残りの半年間はフランスのお菓子屋さんに実習に行きました。そこでは日本人は私一人きりで、言葉は通じないし、大変な想いで働きました。でもフランスでの経験のおかげでいろいろなことが身についたし、 今の仕事にも生かされていると思います。

地元に帰ってきた理由は、姪っ子たちが可愛くて月に一度は実家に帰るようになり、いっそのこと戻ろうかという気になったからです。最初は近くのケーキ屋さんにでも働きに行こうと思っていたのですが、姉が結婚式を挙げた時にブライダルのパティシエもいいな…という印象を覚え、愛野グループに興味を持ちました。その時には応募は無かったのですが、ちょうどエストリアルがオープンするタイミングで運よく採用してもらえました。

入社後はすぐお菓子を作る仕事に就いたのですが、私にはブランクがあったし、学校で習ったものとは異なるため、先輩に教わりながら一から勉強しました。特にウエディングケーキについては初めて学ぶことがすごく多かったです。たまたま先輩のパティシエが人形などの細工作りがとても上手だったので、最初はそれを全部写真に撮って、真似るところから始めました。それから少しずつ自分らしさを表現できるようになっていき、気がつけばこれまでに数百個、いえ千個にも及ぶウエディングケーキを作ってきたことになります。

パティシエの意地にかけて、できませんとは言いません。

ウエディングケーキは結婚式のシンボル。ケーキ入刀やファーストバイトをはじめ、ケーキの前で撮影するシーンがすごく多いので、最もプレッシャーを感じる仕事です。もともとデザートというのは、記念日とか何か特別な日に食べるイメージがありますが、その中でも一生に一度の大切なシーンのケーキを作らせていただいているというのは本当にすごいことで、誇りに思いますね。普通のケーキ屋さんでは体験できないことですし、職人的なプライドも感じます。特に人形や大がかりな細工ものにとりかかると、ケーキを作っている感覚ではなく一つのアート作品を仕上げているような感覚になります。最近はウエディングケーキにイミテーションを使う会場も増えてきましたが、愛野グループでは本物のケーキをお作りしています。それも愛野グループが誇るべき特徴だと思いますね。

物のケーキをお作りしています。それも愛野グループが誇るべき特徴だと思いますね。 ケーキのデザインやアイデアについては、新郎新婦様がインターネットで調べて「こういうケーキはできますか?」とご提案いただくことが多いので、それがパティシエとしての成長につながってきたと思います。イミテーションのケーキや、外国のウエディングケーキの写真などを持ってこられる方も多く、実際には作れないものをどう形にするかと試行錯誤することでどんどん実力を養うことができました。

例えば、雑誌の撮影用のイミテーションケーキと同じものをオーダーされたとしても、パティシエの意地とプライドにかけて、「できません」とは言わないですね。「これを生のケーキで作ると、こういう雰囲気になりますよ」と説明して、自分流にアレンジして作るようにしています。 その結果、ご本人たちの理想通りのウエディングケーキができあがると、とても喜んでいただけます。それが私たちスタッフの喜びでもあり、仕事の励みにもなっています。

会場からワッと歓声が上がるケーキ作りの秘訣とは?

私たちパティシエが新郎新婦と直接的に関わるのは、やはりウエディングケーキを通じての場合が殆どです。ウエディングケーキは発注書1枚で片づけられるものではなく、新郎新婦の想いをよく理解しないと良いものは作れません。
だから、毎回プランナーと密に相談を重ねています。うちのプランナーはみんなとても熱心で、お二人のことを誰よりもよく理解しているので、「もっとこの人形を可愛くして」とか、「色をもっと薄くして」といった率直な意見をもらうことが多いです。ケーキを実際に作り終えてからプランナーに確認してもらうのですが、作り直したことも何度かありますね。

でも、お互いに意見を真剣に交わして完成度を高めていくプロとしてのとても良い関係だと思います。 実際の結婚式では、お二人のオリジナル性が強いケーキほど大きな歓声が上がります。例えばお二人の会社のロゴがケーキに入っていると同僚の皆様から歓声が上がったり、部活のアイテムが入っているとご友人の皆様が盛り上がったり…。変わり種のウエディングケーキとしては、和装に合わせた酒樽のウエディングケーキが好評です。酒樽の上の板はチョコレートでできていて、ケーキ入刀の代わりに鏡開きをすると、中にショートケーキが入っているんです。それを使ってファーストバイトをするといった流れで、会場がすごく盛り上がります。ウエディングケーキは結婚式の進行の上でも重要なアイテムなので、これからも新しい発想をどんどん生かして、会場を沸かせることのできるケーキを作っていきたいです。

悔し泣きする程頑張れるって、すごいコトだと思いませんか?

パティシエって、皆さんが憧れる花形職業の一つだと思うのですが、実際に働いてみると肉体労働的な部分も多くて意外と大変な仕事なんです。私も最初の頃は本当に辛くて、先輩の下についていた頃は失敗する度にしょっちゅう泣いていました。でも、今では筋肉もしっかりついたし(笑)、ちょっとやそっとではへこたれません。それでも、泣くことは今でも時々ありますよ。仕事がうまくいかなかった時や他のスタッフとぶつかった時の悔し泣きが多いですけどね…(笑)。先ほど申し上げたように、プランナーや料理のスタッフはみんな真剣で熱い人たちなので、私はチーフパティシエとして主にトップ同士とぶつかり合うことが多いです。悔し泣きするほど頑張れるってすごいことだと思いませんか?でもそれは後輩のスタッフたちが普段とても頑張ってくれているので、その仕事ぶりを見ていると「みんなのために自分も頑張らなきゃ!」と思えるからです。
ちょっと気が強すぎる感じもしますけど(笑)、本当にいいチームだと思いますね。

スタッフの熱い想いは、美味しさのエッセンス。

愛野グループはデザートブッフェやカフェの運営などを通じて、結婚式を挙げた後もお客様といっそうパーソナルな関係を続けていけるところが大きな魅力だと思います。また、時代のニーズや流行を敏感に察知して、それに合うようなスタイルに次々と変化を遂げていくことができる柔軟性も愛野グループならではの大きな特徴です。だから、結婚式を機に生涯に渡ってお二人やご家族と関わっていきたいのだということをこれからもっとお客様にアピールして、それを実現していけたら素晴らしいと思いますね。私たちパティシエ部門もデザートを通じて新しい試みにどんどんチャレンジし、愛野グループとお客様をつなぐ架け橋のような役割を担っていけたらいいな、と思います。

また、この会場はスタッフの魅力も大きいと思います。お客様がウエディングセールスのスタッフを気に入って会場を選んでいただける場合も多いし、ウエディングプランナーもお客様に対して常に熱い想いをもっているので、私たちパティシエもその想いを引き継いでケーキを作っている感じがします。それに、いつも思うのですが、セールスやプランナーのスタッフがお客様に対して常にオープンな気持ちで接して、 話しやすい環境を既に作ってくれてあるので、私たちがお客様と打ち合わせをする時も本当にスムーズに会話に入っていけるんです。

私たちが新郎新婦の想いに沿ったオリジナルのウエディングケーキをご提供できるのも、そういう関係性があるからこそだと思いますね。これからもスタッフたちの熱い想いをつないで、お客様にいっそう喜んでいただける結婚式場をご提供し続けることが、愛野グループの理想的な姿だと思います。

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